
フィルムカメラのフィルムの入れ方|巻き戻し・取り出し方も解説
フィルムカメラを使ううえで最初につまずきやすいのが「フィルムの入れ方(装填)」です。
ここでミスすると「撮影したはずの写真が1枚も写っていない…」ということが普通に起こります。
この記事では、初心者でも失敗しないフィルムの入れ方を写真つきで解説し、撮り終わったあとの巻き戻し・取り出し方まで一気に説明します。
所要時間は慣れれば1〜2分。手順どおりにやれば、初めてでもまず失敗しません。
この記事でわかること
- フィルム装填とは?失敗すると何が起こるか
- フィルムカメラの各部の名称と構造
- フィルムの入れ方(8ステップ)
- 正しく入ったかを確認する方法
- 撮り終わったら:巻き戻し・取り出し方
- よくある失敗と対処法
- 初めてのフィルム選び
フィルム装填とは?

フィルム装填(そうてん)とは、フィルムをカメラにセットして撮影できる状態にする作業のことです。
英語では「Film Loading(フィルムローディング)」と呼ばれます。
なぜ装填が必要なのか?
デジタルカメラはメモリーカードを入れるだけですが、フィルムカメラでは次の作業が必要です。
- フィルムをカメラに入れる
- フィルムの先端を巻き取りスプールに引っ掛ける
- フィルムのパーフォレーション(穴)をギアに噛ませる
- 裏蓋を閉じる
- 正しく装填されているか確認する
この一連の作業が「フィルム装填」です。
装填に失敗すると起こること
- フィルムが送られず、同じコマに何度も撮影してしまう
- フィルムが全く送られず、1枚も写真が写っていない
- フィルムが途中で外れて、光漏れが起こる
せっかくの思い出が台無しになるため、正しい装填方法を覚えることが重要です。
用意するもの
- フィルムカメラ
- 35mmフィルム
今回はCANON AE-1を使って、フィルムの入れ方を解説します。
フィルムカメラの各部の名称と基本構造

フィルム装填を理解するために、フィルムカメラの基本構造を知っておきましょう。
フィルムの流れ
フィルムカメラは、左から右へフィルムを送る仕組みになっています。
各部の名称
| 部位 | 名称 | 役割 |
|---|---|---|
| 左側 | フィルム室 | フィルム(パトローネ)をセットする場所 |
| 中央 | 撮影位置 | フィルムが通る場所。ここで光を当てて撮影 |
| 右側 | 巻き取り室(スプール) | 撮影済みのフィルムを巻き取る場所 |
| 上部左 | 巻き戻しノブ/クランク | 撮り終わったフィルムをパトローネに巻き戻す |
| 上部右 | 巻き上げレバー | フィルムを1コマ送る(同時にシャッターをチャージ) |
| 上部右 | フィルムカウンター | 撮影枚数を表示 |
| 底部 | 巻き戻しボタン | 押すとフィルムを巻き戻せる状態になる |
| 底部/側面 | 裏蓋開放レバー | 裏蓋を開けるためのレバー(巻き戻しノブを引き上げて開く機種も多い) |
※機種によって位置や形状が異なります。
パーフォレーションとは?
フィルムの両端には、パーフォレーション(perforation)と呼ばれる小さな穴が開いています。
この穴をスプロケット(ギア)に噛ませることで、フィルムが正確に送られる仕組みです。
装填時は、このパーフォレーションをギアに正しく噛ませることが最も重要です。
フィルムの入れ方(装填の手順8ステップ)
1. 裏蓋を開ける

カメラの裏蓋を開けます。
多くの機種は巻き戻しノブを上に引き上げると開きます。側面や底面に開放レバーがある機種もあります。
2. フィルムをセットする

フィルム(パトローネ)を左側のフィルム室に入れ、巻き戻しノブを押し戻してしっかり固定します。
浮いていると失敗の原因になります。
3. フィルムを引き出す

フィルムの先端(リーダー)を右側へ引き出します。
スプールに届く程度でOKです。引き出しすぎると最初の数コマが感光します。
4. スプールに差し込む

リーダーを右側のスプールの溝に差し込みます。
軽く引っ掛けるイメージで十分です。
5. ギアに噛ませる
フィルムの穴(パーフォレーション)がギアにしっかり噛んでいるか確認します。
ここがズレているとフィルムは送られません。
6. 軽く巻き上げて確認

巻き上げレバーを回して、フィルムがしっかり動くか確認します。
たるみがなくなり、両側のパーフォレーションがギアに乗っていればOKです。
7. 裏蓋を閉じる

問題なければ裏蓋を「カチッ」と音がするまで閉じます。
8. シャッターを2〜3回切る(空写し)

最初の部分は光が当たっているため、巻き上げとシャッターを2〜3回くり返してから撮影を始めます。
フィルムカウンターが「1」になったら準備完了です。
正しく装填できているか確認する方法
フィルムが正しく装填されているかは、巻き戻しノブの動きを見ればわかります。
確認手順
- 巻き上げレバーをゆっくり回す
- 同時に、巻き戻しノブ(左側のノブ)が一緒に回るかを見る
正しく装填されている場合:巻き上げレバーを回すと巻き戻しノブも一緒に回り、適度な抵抗感があります。
装填に失敗している場合:巻き戻しノブが全く動かない、巻き上げレバーがスカスカと軽すぎる。
なぜ巻き戻しノブが回るのか?
フィルムがギアに正しく噛んでいると、巻き上げレバーを回した時にフィルムが右側へ送られます。
すると左側のパトローネからフィルムが引き出されるため、巻き戻しノブが連動して回るのです。
この動きがあれば、フィルムが正しく送られている証拠です。
撮り終わったら:フィルムの巻き戻し・取り出し方
フィルムは撮り終わったあと、パトローネに巻き戻してから取り出します。
巻き戻す前に裏蓋を開けると、撮影したフィルム全体が感光して真っ白(ネガでは真っ黒)になります。ここが一番多い失敗です。
撮り終わりのサイン
- 巻き上げレバーが途中で止まって、それ以上回らなくなる
- フィルムカウンターが24枚撮りなら24、36枚撮りなら36を超えている
レバーが止まったら、無理に力を入れないでください。フィルムがちぎれる原因になります。
巻き戻しの手順(マニュアル機の場合)
- カメラの底面にある巻き戻しボタンを押す(押し込むと沈んだままになる機種が多い)
- 上部左の巻き戻しクランクを起こし、刻印の矢印の方向へ回す
- 回し続けると、途中で手応えが急に軽くなる。これがフィルムの先端がスプールから外れた合図
- そこからさらに2〜3回転させ、フィルムを完全にパトローネの中へ収める
- 巻き戻しノブを引き上げて裏蓋を開け、パトローネを取り出す
取り出したフィルムはケースに戻し、早めに現像に出しましょう。
コンパクトカメラ・AF一眼の場合
1990年代以降のコンパクトフィルムカメラやAF一眼レフの多くは、最後の1枚を撮ると自動で巻き戻しが始まります。
モーター音が止まり、液晶の枚数表示が「0」や「E」になったら裏蓋を開けてOKです。途中で巻き戻したいときは、本体の小さな巻き戻しボタンを細い棒で押します。
フィルム交換のタイミング
フィルム交換は、必ず巻き戻しが終わってから行います。
撮り終わっていないフィルムを途中で交換したい場合も、いったん巻き戻して取り出し、後で再装填して撮影済みの枚数ぶん空写しをすれば続きから撮れます(ただし1〜2コマ無駄になります)。
よくある失敗と対処法
巻き上げレバーが回らない
まず撮り終わりを疑ってください。カウンターが枚数を超えていれば巻き戻しのサインです。
装填直後に回らない場合は、シャッターが切れていない(巻き上げ済み)だけのことが多いので、一度シャッターを切ってから巻き上げます。
巻き上げレバーがスカスカで軽い
フィルムがギアに噛んでいません。裏蓋を開けて(この時点なら数コマの感光で済みます)、手順3〜6をやり直します。
巻き戻しクランクが重くて回らない
底面の巻き戻しボタンが押されていません。ボタンを押してから回してください。
それでも重い場合は無理に回さず、暗い場所でカメラを布などで覆って裏蓋を開けると被害を最小限にできます。
裏蓋を途中で開けてしまった
すぐに閉じてください。開けていた時間が短ければ、パトローネの中に巻き取られている撮影済みのコマは残ることが多いです。
そのまま2〜3コマ空写しをしてから撮影を続け、現像時に「途中で裏蓋を開けた」と伝えると安心です。
裏蓋が開かない
巻き戻しノブを引き上げるタイプ、側面のロックをスライドするタイプ、底面のレバーを回すタイプがあります。
力ずくは禁物です。機種名で取扱説明書を検索するか、当店の店頭でお気軽にお尋ねください。
初めてのフィルム選び
初めてなら、明るい昼間に使いやすいISO 200〜400のカラーネガフィルムがおすすめです。
Kodak GOLD 200や富士フイルムのISO 400は失敗に強く、現像もどこでも受け付けてもらえます。
カラー・モノクロ・ISO感度の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ フィルムの種類とは?カラー・モノクロ・ISO感度の違いを初心者向けに解説
初めてのフィルムカメラは東京中古カメラで

1. フィルム装填のレクチャーが無料
東京中古カメラでは、カメラやフィルムの購入時に装填方法を無料でレクチャーしています。
スタッフが目の前で実際に装填しながら説明するので、初心者でも安心です。
「装填方法がわからない」「失敗が怖い」という方は、ぜひ店頭で声をかけてください。
2. 初心者向けのフィルムとカメラをそろえています
Kodak GOLD 200、富士フイルム 400などの初心者向けフィルムを常時在庫しています。
動作確認済みのフィルムカメラも常時取りそろえています。
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東京中古カメラは恵比寿駅東口から徒歩1分。仕事帰りやお買い物のついでに気軽に立ち寄れます。
東京中古カメラの店舗情報
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所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-8-14 大黒ビル1F
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営業時間:11:00〜19:00
LINE公式アカウント:@tokyousedcamera
使わなくなったフィルムカメラの買取も行っています。→ フィルムカメラ買取のポイント
まとめ
フィルムの入れ方は、最初は難しく感じても慣れればすぐにできるようになります。
ポイントは3つ。「パーフォレーションをギアに噛ませる」「巻き戻しノブが連動して回るか確認する」「撮り終わったら巻き戻してから裏蓋を開ける」。
フィルムカメラの魅力は、デジタルカメラにはない「手間」と「温かみ」です。
フィルム装填という手間を楽しみながら、素敵な写真を撮影してください。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております📷

